ChatGPTで家計を見直す。
月末5分の「支出ふり返り」プロンプト集
家計簿はつけているのに、数字を眺めるだけで終わっている。我が家がそうでした。集計結果をChatGPTに貼って質問すると、そこから先に進めます。
以前、AIで家計簿が続く。忙しい共働き家庭の「ゆるオート家計管理」入門でも少し触れましたが、我が家では月末に家計簿アプリの集計結果をChatGPTに貼り付けて、いくつか質問するのを習慣にしています。実際に使っているプロンプトを、そのままコピペできる形で載せます。なお、アプリを使わずChatGPTで家計簿そのものを作る手順はChatGPTで家計簿を作る手順。アプリなしで自分仕様に整える方法にまとめています。
なぜChatGPTが家計の振り返りに向いているのか
家計簿アプリの集計画面は、数字とグラフを「見せてくれる」だけです。そこから「じゃあ何をすればいいか」を考えるのは、結局こちらの仕事になります。
ChatGPTのような対話型AIが優れているのは、数字を渡すと、こちらの聞き方次第で切り口を変えて分析してくれるところです。「先月と比べて」「原因を3つ挙げて」「家族に説明する言い方で」など、欲しい形に加工してもらえます。無料版でも基本的なやりとりは十分できるので、まずは無料の範囲で試してみるのがおすすめです。
基本の使い方(3ステップ)
ステップ1:家計簿アプリの集計結果をコピーする
月ごとの費目別合計(食費〇円、日用品〇円 など)を、家計簿アプリの画面からそのままコピーするか、簡単に書き出します。細かい品目まで入れる必要はありません。
ステップ2:具体的に質問する
「今月の支出を分析して」のような曖昧な聞き方だと、当たり障りのない回答しか返ってきません。「何と比べて」「何を知りたいか」を具体的に指定するのがコツです。
ステップ3:提案は「たたき台」として扱う
ChatGPTの提案は参考意見であって、正解ではありません。我が家の状況に合わない提案も出てくるので、気になったものだけ拾って、最終判断は自分でするようにしています。
実際に使っているプロンプト集
月末の支出ふり返り用
以下は今月の費目別支出です。先月と比べて増えた費目トップ3と、考えられる原因を教えてください。 [ここに費目と金額を貼り付け]
金額を貼るだけで、次のように、数字の裏側を言語化してくれます(実際のやりとりのイメージ)。
このように「増えた費目」と「次に見るべきポイント」まで返してくれるので、数字を眺めて終わりになりません。
固定費の見直し用
以下は我が家の毎月の固定費一覧です。一般的に見直しの余地が大きいと言われる項目はどれですか。理由も教えてください。 [固定費の項目と金額を貼り付け]
固定費は一度見直すと効果が長続きするので、優先的に聞く価値があります。ただし提案の実行可否(解約条件など)は必ず自分で確認しています。固定費見直しに絞った詳しい手順はAIに固定費を診断してもらう。共働き家庭の固定費見直し手順でまとめています。
節約アイデア出し用
共働き・子育て中の家庭で、食費を月5,000円減らすには何ができますか。無理のない範囲でアイデアを5つください。
「〇〇を我慢する」ではなく「アイデアを複数出してもらい、できそうなものだけ選ぶ」使い方にすると、無理のない節約につながります。
家族に共有する用
以下の家計の状況を、責めるニュアンスなしで、家族に共有する短い文章にしてください。 [今月の状況を簡単に貼り付け]
数字をそのまま見せると角が立つこともあるので、伝え方を整えてもらうのも地味に便利です。そもそも夫婦の分担方法自体を見直したい方は夫婦別財布、精算どうしてる?よくある分担方法とその選び方もどうぞ。
【2026年最新】ChatGPT自体に家計簿機能「Finances」が登場
実は今、この「集計結果を貼り付ける」ひと手間すら要らなくなる動きが始まっています。OpenAIは2026年5月15日、ChatGPTに銀行・カード・証券の口座を直接つないで家計を相談できる新機能「Finances」を発表しました。
- 口座をつなぐと、支出・請求・サブスク・純資産などをChatGPT上でまとめて確認できる
- 「今月どこに使いすぎ?」「不要なサブスクある?」と会話で聞ける
- 口座接続にはPlaidという仕組みを使い、12,000以上の金融機関に対応
ここで正直にお伝えしておきたいのは、この機能は今のところ米国のChatGPT Proユーザー向けの先行提供で、日本ではまだ使えません(2026年9月時点)。日本での提供時期も未定です。
ただ、方向性ははっきりしました。これからのAIは「家計簿アプリの数字を人が貼り付ける」段階から、「AIが口座を直接見て相談に乗る」段階へ進んでいきます。日本で使えるようになるまでの間も、この記事のプロンプト方式なら、口座連携なしで今日から同じこと(支出の分析・固定費チェック・節約提案)ができます。焦って新機能を待つ必要はありません。
Financesの仕組み・安全性・料金・日本での提供見通しは、ChatGPT「Finances」とは?できること・料金・日本での提供を徹底解説で詳しくまとめています。
使うときに気をつけていること
- 個人情報や口座番号などは入力しない。費目と金額だけで十分分析できます
- 金額は概算でよい。1円単位まで正確である必要はありません
- 提案を鵜呑みにしない。特に税金・保険・契約変更が絡む提案は、必ず公式情報で確認してから動く
- 無料版で十分な範囲から試す。プランの違いは変更されることがあるため、最新情報は公式サイトで確認してください
よくある質問(FAQ)
つけた家計簿を、どう活かせばいい?
記録した数字をChatGPTに渡して、「支出の傾向は?」「来月どこを削れる?」と要約・分析してもらうのがおすすめです。つけて終わりにせず、翌月の改善につなげると、家計簿がぐっと役に立ちます。
個人情報は入れて大丈夫?
口座番号や氏名などは入れず、金額とカテゴリーだけにとどめましょう。それだけでも、支出の傾向をつかんだり相談したりするには十分です。
続けるコツは?
毎日きっちりつけようとしないことです。月末に5分だけ振り返る、といったゆるい運用でも、傾向は十分に見えてきます。完璧を目指さず、続けられる形にするのが一番です。
まとめ:家計簿は「つけて終わり」にしない
家計簿アプリでデータを集めるだけでは、気づきは生まれません。月末に5分、ChatGPTに聞くひと手間を足すだけで、同じデータから得られる情報の質がぐっと上がります。
- 集計結果を貼るだけでOK。品目まで細かく入れなくていい
- 「何と比べて」「何のために」を具体的に聞く
- 提案はたたき台。最終判断は自分でする
今月分の集計が終わったら、まずは「支出ふり返り用」のプロンプトから試してみてください。AIで家計管理を始める全体像は、完全ガイドにまとめています。
※ ChatGPTの機能・料金プランは変更される場合があります。最新情報は公式サイトをご確認ください。
このテーマのまとめ AIで家計管理を始める完全ガイド。記録の自動化からChatGPT活用まで AIで家計管理を始めたい人向けの完全ガイド。家計簿の記録を自動化する方法、ChatGPTで支出を分析・相談するやり方、安全に使うための注意点まで、共働き・子育て家庭が無理なく続けられる順番で、我が家の実践を交えてまとめました。