子育て中でも家計簿が続くコツ。
忙しくても挫折しない仕組み
家計簿を何度も始めては、三日坊主で終わる。子育て中は特に、丁寧につける時間なんてありません。でも、家計簿が続かないのは意志のせいではなく、やり方が重すぎるだけです。
家計簿が続かない本当の理由
続かない人の多くは、「きっちりやろうとしすぎ」です。
- 1円単位まで合わせようとする
- すべての費目を細かく分けようとする
- 毎日つけようとする
これらは全部、続けるためには不要です。むしろ、これをやろうとするから疲れて挫折します。子育て中に必要なのは、完璧な家計簿ではなく、続く家計簿です。
コツ1:完璧を捨てる。「ざっくり」でいい
まず、1円単位の正確さを捨てましょう。家計簿の目的は、帳簿を合わせることではなく、「何にどれくらい使っているか」の傾向をつかむこと。
「食費はだいたい5万円」「日用品は2万円くらい」——これで十分役に立ちます。ざっくりでいいと決めるだけで、ぐっとラクになります。
コツ2:記録する費目を減らす
費目を細かく分けるほど、記録も分類も大変になります。費目は5〜6個に絞りましょう。
- 食費 / 日用品 / 子ども費 / 娯楽・交際 / その他
固定費(家賃・光熱費・通信費)は口座引き落としが多いので、わざわざ記録せず、「変動費だけ」つければ十分です。
この5つのうち、子育て中に外せないのが「子ども費」です。おむつ、衣類、園や学校の集金、行事の出費、習い事。これらを食費や日用品に混ぜてしまうと、食費が急に増えたように見えて原因が分からなくなります。子どもの支出は成長に応じて中身が入れ替わっていくので、まとめて1つの費目にしておくと、あとから振り返ったときに変化が見えます。
コツ3:入力の手間をなくす(自動化)
手入力は、子育て中には続きません。手間を減らす仕組みに頼りましょう。
- レシート撮影で自動入力(レシート撮影で家計簿を自動化。入力ゼロで続ける手順とコツ)
- 銀行・カード連携で自動記録(キャッシュレス中心なら)
- 自分に合うアプリのタイプはAI家計簿アプリのおすすめ。失敗しないタイプ別の選び方を参考に
「つける」を人がやらない仕組みにすれば、忙しくても続きます。
自動化でつまずくのは、たいてい「連携数の上限」
ただし、ここには落とし穴があります。家計簿アプリの無料プランには、連携できる口座やカードの数に上限があることです。代表的な2つを比べます。
| アプリ | 無料プランの連携数 | 連携できるサービス数 |
|---|---|---|
| マネーフォワード ME | 4件まで | 約2,500件 |
| Zaim | 上限なし | マネーフォワードMEの半分ほど |
マネーフォワードMEは、2022年12月に無料版の連携上限を10件から4件へ引き下げました。ここが共働き家庭にはきついところです。
数えてみてください。夫の給与口座、妻の給与口座、生活費用の口座、夫のクレジットカード、妻のクレジットカード。これだけでもう5件です。ここにQRコード決済や電子マネーが加われば、4件ではまったく足りません。
つまり、口座やカードが分散している共働き家庭が「無料で全部を自動化する」なら、連携数に上限のないZaimのほうが現実的です。逆に、投資口座まで含めて資産全体を見たい、あるいは地方銀行やマイナーなサービスを使っているなら、連携先の多いマネーフォワードMEに月額を払う価値があります。
自動化は、続けるための手段にすぎません。「連携できないぶんは手入力する」が発生した時点で、自動化した意味が薄れます。アプリを選ぶ前に、連携したい口座とカードを紙に書き出して数えておいてください。ここを先にやるかどうかで、3か月後に続いているかが変わります。
コツ4:見るのは「月1回、5分」でいい
毎日家計簿とにらめっこする必要はありません。月に1回、5分だけ、費目別の合計を見て「今月どうだったか」を振り返れば十分です。振り返りにAIを使う方法はChatGPTで家計を見直す。月末5分の「支出ふり返り」プロンプト集にまとめています。
コツ5:できない日があっても、やめない
子育て中は、記録できない日も当然あります。大事なのは、「1日空いたからもうダメだ」と全部やめないこと。数日抜けても、また再開すればいい。ゆるく、細く、長く続けるのが、いちばんの正解です。
よくある質問(FAQ)
忙しくて家計簿が続かない
完璧を目指すのをやめるのがいちばんの近道です。レシート撮影や、銀行・カードの自動連携を使えば、入力の手間を大きく減らせます。「手で全部つける」を手放すだけで、ぐっと続けやすくなります。
毎日つけないとダメ?
そんなことはありません。週に1回、あるいは月末にまとめて振り返るだけでも、支出の傾向は十分につかめます。大事なのは毎日の記録より、「使い方のクセに気づくこと」です。
無料の家計簿アプリで全部自動化できる?
連携数の上限に注意してください。マネーフォワードMEの無料版は連携が4件までです(2022年12月に10件から引き下げ)。共働きだと、夫婦それぞれの給与口座・生活費口座・クレジットカード2枚でもう5件を超えます。無料で全部つなぎたいなら、連携数に上限のないZaimのほうが現実的です。
夫婦で共有したほうがいい?
共有できるほうが望ましいです。片方だけがつけていると、もう片方の支出が見えないままになり、数字が合わない原因になります。ただし全部を共有するのが窮屈なら、生活費の口座とカードだけ共有し、個人の小遣いは各自の管理にする、という分け方でも十分に回ります。夫婦の口座の分け方は共働きの口座の分け方にまとめました。
項目は細かく分けるべき?
細かすぎると挫折します。最初は食費・日用品・娯楽など、大きな費目だけで十分です。ざっくりでも「どこにお金が流れているか」が見えれば、家計簿の役目は果たせています。
まとめ:家計簿は「ゆるく続ける」が勝ち
子育て中でも家計簿を続けるコツは、頑張ることではなく、力を抜くことです。
- 完璧を捨てる(ざっくりでOK)
- 費目を5〜6個に減らす。子育て中は「子ども費」を独立させる
- 自動化で入力の手間をなくす。ただし無料プランの連携数の上限は先に確認する
- 見るのは月1回5分
- できない日があってもやめない
家計簿は、続けてこそ意味があります。「レシートを撮るだけ」「費目を5個に絞る」など、一番ラクにできそうなものを1つ選んでください。
つけた数字をどう読むかは、家計の支出割合の目安が参考になります。自分の食費が多いのか少ないのかは、比べる基準がないと判断できません。
※ 家計簿アプリの無料プランの連携数・機能は変更されることがあります。導入前に必ず各アプリの公式情報でご確認ください。
このテーマのまとめ AIで家計管理を始める完全ガイド。記録の自動化からChatGPT活用まで AIで家計管理を始めたい人向けの完全ガイド。家計簿の記録を自動化する方法、ChatGPTで支出を分析・相談するやり方、安全に使うための注意点まで、共働き・子育て家庭が無理なく続けられる順番で、我が家の実践を交えてまとめました。